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アンジェラさんのこと。〔その2〕――もう一人のアンジェラ

アンジェラさんのこと。〔その2〕――もう一人のアンジェラ



カーサにおいて自分の身に起こったことを神に感謝し続け、またあのとき以来、この世のありとあらゆるものに「愛」を感じていたアンジェラさんでしたが、手術の終わりにアルメイダ医師が、自分がはき出した「塊」について現代医療の病院で調べてもらうように、と言っていたことを思い出しました。

アルメイダ医師から手術中に手渡されたのはインスタントコーヒーが入っているような蓋の閉まる透明なガラス瓶でした。その中には数日経ち黒く変色した、自分が吐きだしたことがいまだに信じられないほどの大きさな「塊」が入っていました。自分を苦しめてきたそれを眺めながら、これは自分の体のいったいどこを通って出てきたのだろう、と思いました。

後から聞いた話ではアルメイダ医師は鼻の中に長いはさみのようなものをいれてグルグル回しただけ、とのことでした。自分のレントゲン写真で見た腫瘍の位置はもっとずっと奥の下の方にあり、腫瘍に触れたとは思えません。そしていま、自分の喉に傷も痛みも無く普通に飲食しています。頭蓋骨の中の底の方にある腫瘍が自分から移動して、頭蓋骨の底の穴を通り、喉の壁を突き破って口の中に現れる、そんなことがあるのだろうか――アンジェラさんは考えてもしょうがないと思いましたが、とりあえず、自分の体がいまどうなっているのか知りたいと思い、ガラス瓶をもって病院に行くことにしました。

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病院での検査結果は驚くべきものでした。
腫瘍は髪の毛や骨や皮膚というような組織であることを教えられました。
皆さんは『バニシング・ツイン(Vanishing Twins)』という言葉をご存じでしょうか。
バニシング(Vanishing)は「バニッシュVanish」=「消える・見えなくなる」という動詞の形容詞的用法で、「消えてしまう双子」というような意味あいでしょうか。
なにが消えてしまうのかというと「双子の一方が見えなくなる」ということです。その意味は双子を妊娠したことを確認したけれども、「その一人が見えなくなってしまうという状態」と、そのことで「双子という状態ではなくなる」という二つを表しているかと思います。
大抵は双子を妊娠した初期の段階で片方が流産となる場合を指しています。

そして極めて特殊な例として、流産という形ではなく、残った胚(はい)=胎児がもう一方の胎児と融合し、一部を残すことがあります。
つまり、腫瘍の正体は胎児だったということです。
アンジェラさんの場合はアンジェラさんのお母さんがアンジェラさんを身ごもった際に、双子を身ごもったのはその通りなのですが、本当に初期の段階で、なんらかの理由で片方がうまく育たなかったと考えられます。そして、大概の場合、生き残れなかった胚芽や胎児は通常、母体内で自然吸収されてしまうのですが、この場合、初期の胚がもう片方の胎児(アンジェラさん)の頭蓋骨内に残ってしまっていたのでした。

そして、この胎児は一人だけで生まれたように見えるアンジェラさんの中で生存し続け、アンジェラさんから栄養を吸収して、アルメイダ医師によって取り出される瞬間まで少しずつ育っていた、ということです。

組織検査で悪性という判断はなく、アンジェラさんの体にも異常はありませんでした。アルメイダ医師は、過去に何が起こったのか、そしてその「塊」が何なのかも最初から解っていてガラス瓶を用意したのであり、現代医療の病院で調べるように指示したのだと思われます。

アンジェラさんはその後、何回か頭部のレントゲン写真を撮る機会を持ちましたが、自分の双子の姉妹が育っていた場所は、いまでも「脳脊髄液で充たされた空間があるだけ」とのことでした。

※記事内のイメージはあくまでも参考です。

※〔その3〕も書くつもりでおり、それは「どうしてアンジェラさんがカーサに導かれたのか」という理由になる予定ですが、スピリチュアルな真実は三次元の常識に馴染んでいる我々には、ときに受け入れがたく思われることもあり、環境が整ってから、折を見てご紹介したいと存じます。