タッカミーロゥってだれやねん!編
飛行機の中で宴会がいつ終わったのかは判らない。寝てしまったのだ。
結局、私の隣とその隣の席も誰も座らず、これ幸いと長くなって寝た。起きたのは朝食のパンを寝ている足の上に置いていかれたときだ。
2時間も遅れたことのお詫びなのか、機長、副機長をはじめキャビンクルー総出のお見送りがあった。満面の笑みだ。色々あったけど無事に到着させてくれてありがとう。
とりあえず外国人ウケの良い合掌をしてみる。おぉっっと全員で合掌返し。合掌って結構メジャーになってるんですね。
もっとも日本で合掌してあいさつするのはお坊さんくらいなので、現実には行われていない風習を広めるているようなものだ。が、文化の逆輸入というものもある。合掌自体はとても良いあいさつのように感じているのでこれが日本にまた入ってきて普通の習慣になったら良いと思う。
ブラジリア国際空港(BSB)は正式には「プレジデント・ジュセリノ・クビシェッキ国際空港(Presidente Juscelino Kubitschek International Airport)」という長い名前で、ブラジルの首都がリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)からブラジリア(Brasilia)に遷都された1950年代当時の遷都を推進した大統領の名前が付けられている。
ブラジリア空港はそんなに混雑していない。
今回は私が泊まるポウザアダのオーナー、アルチュール(Arthur)さんにお願いして空港にタクシーを回して貰っていた。
2時間遅れで着いたので申し訳ないなぁと思いながら、スロープを上がって空港玄関に出て行く。このスロープからすべての人が出てくるのでここが一般的な待ち合わせ場所になっている。ここでいろんな人が名前の書かれた紙を持ち、口々に名前を呼んでいる。待っている側の高さが上になっているので、下から登っていくと探しやすくもある。
高さ1メートルくらいのスロープ壁にみんな身を乗り出すようにして紙をアピールする。ここではぐれたら、探すのがやっかいだからだ。
私の名前は森 貴浩(もり たかひろ) という。
今回のタクシードライバーはシドニー(Sydney)さんだ。しかし、シドニーさんの顔は知らない。
そしてアピールの紙を一通りみて、自分の名前が無いように思えた。一瞬不安がよぎる。2時間も待たせてしまって怒って帰ってしまったのだろうか。
いやそんなはずはない。ブラジル人は時間にはルーズ寛容だ。
ポルトガル語の中になにやら不思議な発音が混じって違和感がある人をみつけた。
タッカミーロゥ、タッカミーロゥ、タッカミーロゥ
近づいてよく見るとTAKAMIROと書いてある。
私の名前はたぶんこれなのだろう。ブラジル人はいいかげんおおらかだ。シドニーさんと握手する。シドニーさんは笑っていた。遅れたことを謝ると「よくあることだし、おまえのせいじゃない」という。ああ良かった。
こうしてやっとブラジルに着いたのだった。
アバジャーニア(Abadiania)のタクシー。荷物を運んで頂いているのは今回お世話になったシドニーさん。シドニーさんはカーサ専属のタクシードライバーです。カーサのタクシーはこのように普通車と見分けが付きません。もちろん、ブラジリアやサンパウロ等の大都市では車種や色を統一したタクシー会社もあるそうです。ブラジルでタクシー業務を行うタクシーはナンバープレートの背景が赤で数字が白です。もっともカーサではそうでないタクシーもたくさんいたような。。。。
空港玄関の車寄せ
空港近くのフルーツ直売所
ここで扱っていたのはバナナ、ココナッツ、スイカなどです。水やアイスも売ってます。
※入国手続きと税関検査については次回書く予定です。
つづく
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