竹田さんブラジルへ(10) エンティティー編 アルメイダ医師
この旅行記を通してずっと「エンティティー」という単語を当たり前のように使ってきましたが、今回はこの「エンティティー」とは一体何なのかについて少し詳しくご説明させて頂きます。
竹田さんは手術を受ける前日、カーサの敷地で「エンティティーの入っていないジョン・オブ・ゴッド」に偶然会って一緒に写真を撮りました。そして次の日、竹田さんはカーサのセッションに参加し、「肉体的手術を受けた際、ジョン・オブ・ゴッドは眼光鋭く別人のようできびきびしていた、また片足を引きずっていた」といいました。
これは「カーサにおけるヒーリング」を語る上で欠かせないシステムを端的に表している出来事です。公式サイト『ジョン・オブ・ゴッドに会うために』でも紹介しているとおり、カーサの運営の基礎となっているのはひとえにジョン・オブ・ゴッド(ミディアム・ジョアン-Medium Joao)の『霊媒-ミディアム』としての機能によるものです。
霊媒というとどうしても憑依(ひょうい)や狐憑き(きつねつき)というようなネガティブなイメージと混同されてしまいがちですが、ミディアム・ジョアンが肉体を貸すのは『エンティティー』という存在だけで日本では『聖霊』あるいは『神霊』と呼ばれます。『霊的な存在』かつ『高度に知的な存在』です。彼らもまた私たち同様、より高く純粋な意識になれるように旅を続けています。日本語では『実際に存在する聖霊』という言い方が一番しっくりくるのではないでしょうか。彼らは過去において地球上で医師やセラピスト等の人を癒やす職業に従事していた存在と言われています。特に彼らは西洋医学に携わった経験のあるエンティティーが多いとのことでした。
カーサにおける一つの日常を切り取ってみましょう。
カーサのスタッフが朝のセッションを準備しているとき、エンティティーから話かけられる場面です。ジョアン(=ジョン・オブ・ゴッド)の体にエンティティーが入り、その人格(霊格)が話しかけてきます。世間話です。エンティティーはすべてを見通して「胃の調子が良くないね」と言ってきました。話しかけられた人はアドバイスを聞き、それがジョアンではないことを理解しています。
だからセッションが終わってすぐ「朝食のメニューに新しく取り入れたチーズが自分の体に合わないのではないか」という疑問があって、さっき訊いておくのだったと思っても、そのエンティティーがすでにジョアンの体からいなくなっているのが判っているので、ジョアンにその質問をしたりはしません。「ジョアン」と「さっきまでその中にいたもの」は違っているのが解っているからです。もちろんジョアンは話しかけたことすら憶えていないので、聞かれても答えることはできない、ということです。
それが彼らにとって当たり前の日常です。もちろん、それが世界のほとんどの場所ではそれが普通でない生活をしている人が大多数なので、その実態を表す言葉が『スピリティズム(Spiritism)』です。 カーサの関係者はむしろ「スピリティズムという現実を生きている」というのが正しい言い方なのかもしれません。
それを簡潔にまとめてみると次のようになります。
スピリティズム(Spiritism)とは、
…………………………………………………………………………………………………
1.『霊=精神』(Spirit)が我々が「肉体を持つ以前」も「肉体を離れた後」も『意識』として存在するということ。
2.その『意識』は不滅であるということ。
3.『意識』は再生するということ。
4.『意識』と生身の人間はインタラクションが可能であるということ。
※インタラクション-会話を含む相互意思疎通、相互接触、相互影響関係
…………………………………………………………………………………………………ということです。
このスピリティズムという考え方は19世紀半ばフランスの教育学者・哲学者アラン・カルディック氏によって提唱されたものです。
『ミディアム』という言葉はある特別な人々が持つ特殊な能力のように聞こえますが、我々もまた肉体を借りて存在する『意識』であり、全ての人はミディアムです。
では我々とジョアンの大きな違いはなにかというと我々は日常的に『意識』を次々と入れ替えることができないということです。
また竹田さんの話に戻りましょう。
竹田さんは自分の手術の際にジョン・オブ・ゴッドに入っていたエンティティーの名前を知りたいとのことでした。そこで手術の現場にいたアルチュールさんに私からメールで確認したところ、それは『アウグスト・ジ・アルメイダ医師(Dr. Augusto de Almeida)』との返事が来ました。
そこで今回、アルメイダ医師についてご紹介させて頂きます。
アウグスト・ジ・アルメイダ医師(Dr. Augusto de Almeida)
1908年没
カーサではもっとも頻繁に現れるエンティティーの1人です。彼の人生についてはその過去世も含めてごくわずかな記録しか残っていません。軍隊にいたこと(軍医ではなく)、ラバータッパー(ゴムの樹液を採る職業)であった、そして医師であった、ということです。かれはとても親切なのでカーサのスタッフ全員から愛されています。また、とても仕事の早いエンティティーとのことで竹田さんの手術もあっという間に終わっています。
そして極めて独特のスタイルで仕事に取り組み、とにかく進行を邪魔をされるのを嫌います。周りには多少威圧的に映ることもあるようです。彼がジョン・オブ・ゴッドに入るとカーサのカレントルームにいるスタッフはすぐに判るということでした。過去世の一つの習いなのでしょうか、足を引きずるというのは今回初めて聞きました。
最後はアルメイダ医師の言葉で締めくくりたいと思います。
“My phalange comprises not of ten, nor a hundred but thousands of Helping Spirits. I am the one who reaches to the very depths of the abyss to save a soul.”
『私の指の骨は十本ではありません。それは百本でもなく、何千もの救済のスピリットで成り立っています。私は、一つの魂を救うためにその底知れぬ穴の深みに手が届く者です』
つづく
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