エンティティーの愛の形――「思えば思わるる」ということ(2)

エンティティーの愛の形――「思えば思わるる」ということ(2)

メインホールで倒れる

そのうち眠くなってきました。このまま寝てしまおうかなと思うくらい心地よくなって、ああもういいや寝てしまえ、とか思っていたら、意識がスッと抜けて、その瞬間に主人が異変を感じて体をこちらに向けてようとしたのですが、私はそこに寄りかかっていたので、立っていられなくなり、フラッとして倒れて、倒れると同時にさっきまでは如雨露でかけられる位の量のエネルギーが、コントで大量の水を頭から浴びるときの大きな金だらいに溜めたほどのエネルギーになりました。そして、愛情だったり、安心感だったり――もう泣いて良いよ、もう我慢しなくて良いよ、というエネルギーが山ほど降ってきました。

なので、わぁー、泣いて良いんだ、と思ってワァーッと泣こうとしました。カーサのボランティアの人は経験上なにが起こっていたのか解っていたのだと思いますが、私の口の周りに指を当てて、エネルギーが感情的にならないように抑えてくれていました。それをされながらも、火山が爆発するような、わき上がる感情がウワーッとなって、みんな出しちゃったって良いんだ、というようなあり得ないような開放感がありました。

手が入ってくる

それと同時に(ここではいろんなことがいっぺんにおこっています)、二本の手が私の体に入ってきた感覚があって、お腹の中をグルンと一回りしました。

グルンとした瞬間に私の体は全身麻酔が掛かったのと同じ感覚になって、首から下は一切動かせなくなったので、全部が心地よくて、心地よすぎて「私はこのままで良い、泣いてやれ」みたいな感じになったので、もういいから、ここで私を泣かせください、というように思っていました。とても心地よかったです。体は麻痺しているのですが痛みも無く、とにかく心地よさが全身を包んでいました。


ガイドのまなざし

周りは大慌てでした。
私は車椅子でツアーに参加した方の付き添いでホールの前の方にいましたので、後ろで何が起こっているのかは判りませんでした。実咲さんのお母さんも一緒に参加されたのですが、そのお母さんが血相を変え、「娘が倒れた」と言って私を呼びに来ました。実咲さんを中心に後ろは人だかりで近づけません。すぐにカーサスタッフのアンジェラさんの所へ行き、事態を伝えると車椅子が用意されました。

アンジェラさんの声が場を制しました。人だかりに一本の道が開けました。
たどり着くと実咲さんは息が出来なくなっているんじゃないかと思えるような呼吸をしていました。顔は涙で一杯で激しい痛みに耐えきれずに泣いているように見えました。このままでは、どうにかなってしまうのではないかとハラハラしました。

実咲さんは3人がかりで車椅子に乗せられ、運ばれていきました。 行き先は回復室です。 しかし、もうカーサスタッフに任せるしかありません。回復室へは具合の悪い当人しか入ることが出来ないからです(エンティティーが付添いを指示した場合は別です)。回復室には経験豊富な看護師がいます。もちろん、正式な資格を持っています。



しかし、実際は苦しいどころか心地よすぎて、フワフワしていました。 私は泣いて良いんだ、頑張らなくて良いんだ、という気持ちと安心感と開放感と心地よさだけでした。


(3)へつづく