狼のララバイ――ある憑依(ひょうい)の物語

狼のララバイ――ある憑依(ひょうい)の物語 その三

語られたこと語られなかったこと ヨハンくんはうつろな顔でベッドから降りてくると「いま自分は何をしていましたか」と聞きました。 私自身が呆然としていて、状況が分からずにいましたが、椅子を奨めて、話を聞くことにしました。 「もしかして森さんになに…

狼のララバイ――ある憑依(ひょうい)の物語 その二

尋常ならざる依頼 三夜子さんとのセッションにおいては三夜子さんとヨハンくんの「親子コードの問題」もはっきり判ってきましたが、テーマを絞るために割愛します。 三夜子さんはセッションを終えると自分の感想もそこそこに、ヨハンくんのことを話し出しま…

狼のララバイ――ある憑依(ひょうい)の物語 その一

はじめに 今回はこれまでのクライアント様とのセッションの中で特に印象に残った「憑依にまつわる問題」を書き残しておきたい、という意図のもとに書かせて頂きます。このブログの趣旨と一見関係が無いように思われるかも知れませんが、カーザにお連れする方…