我妻さんブラジルへ(11) 奇跡の人編

我妻さんブラジルへ(11) 奇跡の人

ところで話は少しさかのぼります。

我妻さんが当方を訪ねて仙台のセッションルームにおいでになったときのこと、話の中で主治医からの余命宣告の話になりました。そして私が人にはそれぞれのプロセスがあり、ガンの生存率統計というような「否定的な予言はあまり意味がありません」といったとき、我妻さんは「しかし、私は奇跡を見ていないので・・・」と言いました。

我妻さんはたくさんのスピリチュアルな本を読んでいる方でしたが、そこで述べられるスピリチュアルな真実の本当に核心部分を生活に当てはめることについては半信半疑でやっていたようでした(これはもっと後でわかったことです)。

そして奇跡はたしかに人の、ぶ厚い信念の層に最初の亀裂を入れるくさびになる、と思います。カーサで、これでもかというくらいに頻繁に奇跡の治癒を見ることができるのも、それだけ人の信念の層が厚く、話だけではなく、実際に自分の目で、かぶりつきで見て、カナヅチで頭を殴られるようなショックを受けなければ、自分自身の信念に向き合うことが出来ない人が多い、というのが悲しいかな、現実なのでしょう。

もちろん、我妻さんにも「我妻さんに見せるための奇跡」が用意されていました。

それは村上夫妻の話の中から現れました。村上夫妻は我妻さんがとても悪い状態の肝臓ガンであることを知ると、ある知り合いの人の写真をカーサへ持ってきてあげたことがある、という話を始めました。「その人」はやはりガンで現代医療の病院では当時余命半年と告げられ、もう何の手の施しようのないと言われた、ということでした。それが今年2014年の3月のことでした。
※「その人」と書くのは我妻さんがその方のお名前を聞いていなかったためです。

村上夫妻は「その人」の写真をエンティティーに診てもらいました。それから「その人」は約1ヶ月後に余命宣告を受けた同じ病院で検査を受けたところ、治療可能なぐらいに回復していると医師に診断され、抗ガン剤治療を始めた、ということでした。

そして、なんと「その人」がその日ちょうど、カーサに来ていました。

もちろん村上夫妻と「その人」は知り合いですが、申し合わせていたわけではありません。村上夫妻が「その人」を見つけました。そして「その人」がカーサに来たのはそれが初めて、とのことでした。

そして、ここで我妻さんがここに来るまでの経緯について思い起こして頂きたいのですが、我妻さんがもし、ここに来るのが一週遅れたら、村上夫妻とも会えず、もちろん「奇跡の人」とも会えていません。そして村上夫妻がいなければ、通訳がいないので言葉も通じず、その人と話をすることは当然できません。

そして少しだけ記憶をさかのぼって頂いて、日本にいる間、そしてアバジャーニアにたどりつくまで、我妻さんになにが起きて、どのようなプロセスを辿ったのかを思い起こしてみましょう。まず、知らずに誕生日に組まれた「リコネクション」の日程、我妻さんの急激な心変わりと決意、当方の軽率な勘違いによる早い出発日の決定、いつの間にか悪化していた肝臓、組まれた手術の日程、体調回復のタイミング、村上夫妻との出会い、奇跡の人との出会い――どこを一週ずらしても我妻さんは手詰まりです。

我妻さんがたどったルートについて私が思いつくイメージは、秒単位で組まれた列車のダイヤです。我妻さんはこともなげに乗り継ぎをやってのけました。このプロセスを進めるのにどれだけの「存在」が協力したのだろうか、と私は考えてしまいます。

「偶然の積み重ねに、意味を見出そうする人間はそうやって自分自身を慰めているのだ」という人がいますが、本当でしょうか。

世の中で起こること、人と人との出会いは、ただただの偶然の産物で、すべての物事というのはただランダムに生起し、人と人はただ偶然結びつくだけなのでしょうか。私は確率の計算はよく分かりませんが、我妻さんに起こったこと、そして我妻さん、村上夫妻、奇跡の人という三者がカーサで出会ったことの意味ついては、皆様には少しだけ思いを巡らせて欲しいと思います。

奇跡の人と一緒に

その人はもちろんポルトガル語しか話せないので、村上夫妻に通訳をお願いして、その人がどういうプロセスを辿ったのか、我妻さんは詳しく聞くことができました。

抗がん剤の影響で髪は抜けていましたが、現在、順調に回復しているとのこと。「病院の治療もやることはやらないとだめだ」とその人は言いました。

我妻さんは、抗ガン剤の使用については否定的であること、一度抗ガン剤を試して効果が無かったこと、抗ガン剤をやると健康な細胞までダメになる、そこで体が負けてしまうと、心も負けてしまう、ということを伝えました。

すると村上夫妻は「クリスタルの薬」というものがあり、明日くわしく教えてあげるとのこと。それはガンにも確実に効くと言われているものなので、そういう事情ならば、それを飲めば良いかもしれないね、とのこと。ひとそれぞれ独自の処方があるらしいので、その先生が来たときに教える、ということになったそうです。

村上夫妻の話ではとても信頼されてる療法で、もし、抗ガン剤を使わないということであればそういうものをとりいれたほうが良いのでは、とのこと。またカーサの治療と併用して問題ないとのこと。

メールアドレスの交換もし、もし、写真を送ってくれれば、その写真をエンティティーに持っていくのでハーブが無くなりそうになったら、また、送ってくれるとのことでした。


村上さん夫妻と奇跡の人(中央)、奇跡の人の恋人(右)、村上さん夫妻のお知り合い(左)
すんごい楽しそうですね。サングラスがなければ、もっと良かったのですが・・・。
※なお、当方を「サングラス職人」と呼ぶのはやめてください。


つづく