我妻さんブラジルへ(2) 善事は急ぐ編
次に我妻(あがつま)さんから連絡があったのはすぐ翌日のことでした。
施術『リコネクション』を受けたいとのこと。
前日の『リコネクティブヒーリング』では、レジスターとして胃の辺りがぎゅーっと押されたり、腕が動いたりということがはっきりわかった、という話を施術後に頂戴したので、その効果については感じて頂けたのかな、と思っておりました。
ただ、『リコネクション』は自身に内在する豊かさと宇宙の豊かさとをつなぎ、そのつながりを完全なものにする、というもので、その目的は「接続すること自体」にあります。そのプロセスにおいて癒やしがおこることはありますが、『リコネクティブヒーリング』とは目指すところが違うので、私自身の感覚では、むしろ今はヒーリングに重点をおいたほうが良いのでは、という気持ちがありました。そこで我妻さんの意思を尊重しつつ、『リコネクション』実施前の一週間ぐらいの間に、遠隔で『リコネクティブヒーリング』をあと2回、無償で行わせていただくことにしました。
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しかし、後々、そうした先入観が大きな間違いであり、プラクティショナーの意思の介入は不要であり、慎むべきことである、ということを思い知されることになるのでした。
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『リコネクション』の日程としては4月30日、5月1日を確保し、我妻さんがおいでになった際にも先に対面のリコネクティブヒーリングを行い、それから『リコネクション』となりました。
『リコネクティブヒーリング』の効果については、最近感じるようになってきていた背中の重苦しい痛みが軽減していたということ。『リコネクション』については一日目が終わった後、熟睡するタイプで、いつもは夜中に目が覚めることはないのに、2時間おきに目が覚めていたという話でした。そして後から知ったのですが、『リコネクション』の二日目5月1日は、奇しくも我妻さんの誕生日でした。
そして、『リコネクション』の一日目が終わって、お話をしたところ、我妻さんはすでにジョン・オブ・ゴッドに会うことを決めていて、パスポートの申請をすでに行った、とのこと!!!
驚きました。
ジョン・オブ・ゴッドについては、私が現地で見聞きしたことを語り、ちょっと面白い話といった程度のことで、食事の制限や禁酒等とても大変そうだ、わざわざ行く気にはならない、というような流れだったように思います。それが一週間ほど前のことです。この心変わりはなにが起こっているのでしょうか。
しかし、我妻さんの意思はどうみても固く、もう、決めた以上、全面的なサポートを約束しました。なにせ我妻さんは、しっかりしておられる方ですが、英語が話せませんので、以前竹田さんをサポートしたときと同様にさまざまな対策が必要です。急いでやるべきことがいろいろ頭に浮かびました。
我妻さんのパスポートができるのが5月7日、ブラジルビザは公式に「土日祝日を除き5日で発行」となっておりますが、この時期はFIFAワールドカップ開催を控えて、発行までに時間が掛かりそうでした。国内で大きな催し物があると最大で2週間程度掛かることもあります。それらを考慮して、早くて5月26日(月)の週のセッション【A案】か、次の週6月2日(月)【B案】に参加する方向で検討しました。
そしてなによりブラジル行きの航空チケットが残っているのかどうかが最大の問題です。
5月1日、旅行会社が受け付けを開始する午前9時半きっかりに電話すると、【A案】の席はわずかですが残っていました。ただ、時間差で売れてしまいそう、とのことです。【B案】の席は残っていませんでした。我妻さんに電話すると「いま耳鳴りがしていた」という話です。余談ですが施術『リコネクション』を受けた方からよく聞く話は、「人生の重要な選択のポイント」では「耳鳴りがすることが多い」という話です。
我妻さんに事情を説明すると、すぐに「A案で決める」とのことです。チケットはなんとか確保できました。今回のルートは成田→アトランタ経由→ブラジリアです。体への負担を考慮して乗り継ぎは1回のみです。
そして私自身は次の日になってから大きな間違いを犯していたことに気づきました。
昨日の電話のメモを見てみると「私が旅行会社に話したB案」というのは6月2日出発ではなく、さらにもう一週遅れた6月9日出発というものだったのです。ワールドカップ開催が6月15日ですから、6月9日あたりはもう残っていなくて当然です。なぜこんな単純な間違いをしたのか、自分でも不思議でした。もちろん、そこつ者だから、と言われれば否定はしませんが、このことについては後々その深い意味がわかってくるのでした。
つづく